またまた同僚が泊まりにきた。布団でぬくぬくと過ごしていたら、唐突に鳴るピンポンの音。夜行バスで東京まではるばるやって来て、まだまだ眠っていたい僕に対して、やけに元気な声で「おはよう」とか言ってくる。
仕事を終えて家に帰ると、彼はキッチンで何やらややこしい料理を作っている。「オランダの家庭料理ヒュッツボットを作っているんだよ」と言う。
一年のはじめに「今年のやりたいことリスト」を作成したらしく、その中にヒュッツボットを作ることも含まれているという。「毎日リストを強制的に見る環境を作っている」と満足げな表情で言いながら、Notionで作ったリストを見せてくる。「読む すべての白いものたちを」という項目もあるが、その本を提供するのは多分僕だ。ただまあ、やりたいことをリストアップして粛々とこなしていく生活は素敵だと思う。
ヒュッツボットは、マッシュポテトのような料理だった。じゃがいもとにんじん、玉ねぎを煮込み、牛乳やらバターを入れてきめ細やかになるまで潰したもの。素朴でクリーミーな味わいで、なかなか美味しかった。
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