日記の瞬間

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2026年4月1日

先週の日記

朝、地下鉄の改札を出ると、コツンと高い音が響く。硬い音が不規則なリズムを立て、それらが近づいてきたり遠ざかってきたりする。

その音の一つをつかまえて注意を向けると、白い数珠の玉のようなものが跳ねている。凹凸のある地面をバウンドしているからか、ひとつ跳ねるたびに予期せぬ動きをしていて、なかなか目で追うのが難しい。広角に周囲を見渡すと、いくつもの玉が同じように不規則に散らばっている。

ちょうどそれらの玉の中心付近に、その玉を拾おうとしている男性がいる。通りかかる人の幾人かが玉拾いに協力をしている。

僕も目の前の玉を拾おうとする。が、その不規則な動きに惑わされて、なかなかタイミングよく手を差し出すことができない。卓球ボールのように高く跳ねるのでバウンドを合わせるのが難しく、ましてやその高さや方向性の予測がつかないとなると、これはなかなかに至難の技だ。

何度か挑戦したが、結局手を触れることもできず、玉は僕から遠ざかり、他の通行人の足元へと転がっていった。深追いをするべきかとも思ったが、最終的に僕はその場を立ち去ることにする。

あの玉はもう僕の守備範囲ではない。

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日記の瞬間とは?

誰に繋がるかわからないドキドキハラハラの日記リレー企画、【日記の瞬間】。

日記を書こうと決めて一日を始めると、今まで見過ごしてきたいくつかの瞬間が、書くべき日記の題材として生き生きと立ち現れるような感触があります。

この企画は、多様な「日記の瞬間」を、それぞれの人が知り合いに依頼することで連鎖させていく試みです。

「日記の瞬間」が蓄積されることで、私たちの生活は繊細な「気づき」に満ち溢れていくはずです。

note(26時の談話室)

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