日記の瞬間

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2026年3月29日

先週の日記

前夜、やけくそで九時に眠りについたら、まだ真っ暗な時間に目が覚めてしまう。時刻は四時前。いつもならばスマホをいじって空が白むのを待ち、挙げ句の果てに二度寝を決め込んでしまうのだが、今日は思い切って起きてみることにする。

二日分の日記を書く。まだ五時。浴槽にお湯を張ってゆったりとする。まだ五時半。ちょっと書き物の入りだけを書いたらお腹が減ってくる。そういえば前日は夕方に簡素なスパゲティを食べてそのまま眠ってしまったのだった。

家の近くに、早朝からやっている立ち食い蕎麦屋があるので、風呂上がりで温まった身体のまま歩いて向かう。こんなに朝早くから外出すると、外気が冷たくピリッとしていて、まったく予定のない休日なのに、部活の朝練に向かうような緊張感がある。朝早く家を出ることの効用は、ひとえにこの「気持ちの引き締め」にあるのだと思う。

冷たい蕎麦と天丼のセット。しかしまあ、朝っぱらから蕎麦屋は人でいっぱいだ。ただ、活況というよりも、皆が皆孤独めいた表情で蕎麦を啜っているような気がする。職人めいた孤独さ。あるいは孤独めいた職人。うまく言葉にはできないのだが、ホワイトカラーで働いている人たちとは異なるプロフェッショナリズムのような雰囲気を感じられて、自分もその一員に加わっているような感覚になる。

満腹で家に帰り、二時間くらい寝た。

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日記の瞬間とは?

誰に繋がるかわからないドキドキハラハラの日記リレー企画、【日記の瞬間】。

日記を書こうと決めて一日を始めると、今まで見過ごしてきたいくつかの瞬間が、書くべき日記の題材として生き生きと立ち現れるような感触があります。

この企画は、多様な「日記の瞬間」を、それぞれの人が知り合いに依頼することで連鎖させていく試みです。

「日記の瞬間」が蓄積されることで、私たちの生活は繊細な「気づき」に満ち溢れていくはずです。

note(26時の談話室)

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