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2026年3月3日

恥ずかしいことではないかもしれないが、僕は音楽について語る言葉を持っていない。
下北沢に友だちがやっているバンドのライブを見にいく。京都大学の熊野寮で結成されたバンド「砂場泥棒」が主催のイベント。
どこか「爆発寸前」のような陰のある冒頭にそわそわとする。身体の中、動きとなっては現れない部分だけがリズムをとっているようで、ふと、自分が何やら緊張した気分で演奏に耳を傾けていることに気がつく。それは知り合いが舞台上にいるのが理由かもしれない。が、おそらくはそれだけでなく、メンバー四人が作る音が、そもそもヒリヒリと緊張している。
砂場泥棒は、出自からしてもアングラと呼ばれるバンドなのだろう。詳しいことは何もわからない。ただ、ボーカルの高い音のシャウトや、2本のギターにベース、ドラムが一気に音を上げる瞬間の火力は、少なくとも耳触りの良い背景音楽ではない。
目の前の緊張の塊にガッと集中していると、ドラマーの掛け声と共に音の出力が上がる。爆発だ。グウィーン、ボンボン、ドカッドカッ。緊張感が粒だった音の炸裂に変わり、一気に身体が震え出す。僕の身体が音の渦の中に巻き込まれ、その中で躍動しているのがわかる。
凄まじい熱さだ。これをアングラと呼ぶかなんてものはどうでも良いと思った。めちゃくちゃカッコ良い。
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