日記の瞬間

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2025年7月19日

先週の日記

川崎で大学時代の友だちと焼き鳥屋に行く。

メニューを物色していると、串の名前が気になる。「こころ」「み(せせり)」云々。これはまあ我々が焼き鳥のいろはを知らないからなのだろうが、トリッキーな名前に思えて楽しい。

その中でも目を引いたのは「こころのこり」である。こころはHeartsであり、ハツであり、つまりは心臓であるとすると、この名前が指し示しているのは「心臓以外の部分」ということになるのだろうか。とすれば、「こころ」と「こころのこり」を一緒に頼めば、見事一羽の鶏がテーブル上で完成することになる。

そんなことでキャッキャと言いながら、店員さんに「こころ」と「こころのこり」を注文する。が、店員はちょっと顔を顰め「こころのこりはなくなっちゃったんですよ」と言う。

こころのこりがないことに心残り。そんないかにもなセリフを口に出しそうになるが、グッと堪えた。こころのこりが何であるかは、今後の課題として残る。

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日記の瞬間とは?

誰に繋がるかわからないドキドキハラハラの日記リレー企画、【日記の瞬間】。

日記を書こうと決めて一日を始めると、今まで見過ごしてきたいくつかの瞬間が、書くべき日記の題材として生き生きと立ち現れるような感触があります。

この企画は、多様な「日記の瞬間」を、それぞれの人が知り合いに依頼することで連鎖させていく試みです。

「日記の瞬間」が蓄積されることで、私たちの生活は繊細な「気づき」に満ち溢れていくはずです。

Note(26時の談話室)

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