【運営の日記】高校生は溌剌と眠る

通勤電車に乗り込むと、乗客席に並んで座る二人の女の子の姿が目に入る。全く同じ体勢で、目の前に置かれたキャリーバッグに突っ伏している。

高校生だ、と思う。顔も見えないのに、跳ね上がるような生命を振り撒きつつ眠るこの感じは、部活やら勉強やらで骨の髄まで疲れ切った高校生であることを確信する。授業中に、意思の力なんてものではどうにもならない睡魔が襲ってきて、そのまま机に突っ伏して眠ってしまうあの感じ。

この種の健康的な疲労を、久しく忘れているような気がした。風呂に入ろうと思って脱衣場まで行ったのに、服を脱ぐことができずにそのまま床で眠ってしまった部活終わりの夜を思い出す。