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2026年1月20日

【運営の日記】副菜の量は食事の速さと反比例する

週末に円盤のような形をした木製の食器を買った。

前から、平たくておかずのたくさん載せられるプレートがあると便利だと思っていた。というのも、家にある平皿はIKEA製の白いものだけで、食パンや単独のおかずを乗せるにはちょうど良いサイズだが、その脇にサラダでも配置したものなら、箸を入れるたびに何かしらが溢れて机が汚れてしまう。こじんまりとしたサイズで、ラーメンやら牛丼やらを入れるどんぶりにパスタを盛り付けているのも最適解ではない。

とはいえそこまで優先順位の高い買い物ではないので、およそ二年間にわたって、現状の食器で妥協する生活を送っていた。が、どこかのタイミングでフォークをなくし、どんぶりによそわれたパスタを箸で啜るようになってから、食事の洗練が喫緊の課題として浮上し、ようやく購入を決意したのだった。僕の作る料理は抜群に美味しいのである。

新しく購入した食器を初めて使う。たまたま冷蔵庫には食材が豊富だ。まずはきのこ類をニンニクでソテーする。そしてちょっと萎びてきたほうれん草をおひたしにする。枝豆の練り込まれたちょっと高級な豆腐を冷奴にして、三品の副菜が出来上がる。それらを木製のプレートに盛り付けると、ちょっとした前菜盛り合わせのような一皿が出来上がる。作り置きの肉豆腐とご飯、納豆を合わせれば、およそ一人暮らしの自炊としては到達点ともいうべき夕飯が完成する。『アンメット』の杉咲花もこんな夕飯を食べていた。

なんとなしに、焼酎をソーダで割ってみる。それと合わせて、いつもよりも味わうようにして食事と向き合ってみる。勘違いかもしれないが、副菜があるだけで食事のペースが落ちる。「これしか食べるものがない」状況は自然と口に運ぶ食事の量を肥大化させ、口に入れるタイムスパンを切り詰めていくものだが、「食べるものを選ぶことができる」状況では、料理一つひとつの味に対してより繊細な感性を働かせることができるようになる。早食いを悩みの一つとしていたが、これはひとつの解決策となりうるかもしれない。

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