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2026年3月5日

【運営の日記】社長の肩叩き

職場の近くで飲み会。

帰り道、駅の改札を潜り抜けてふらふらとほろ酔いを楽しんでいると、ポケットにイヤホンが入っていないことに気がつく。この酔いがあと二つくらい深かったらそのまま帰路についていただろうが、節度のある飲み方をしていたおかげで、一度お店に戻って確認を取りに行く元気がある。

入ってしまった駅を出るために、駅員のいる改札に並ぶ。が、なかなか僕の前の男性の話が終わらない。「朝6時に来ないといけないんですよ」「早くにすみませんね」などと軽く謝っているが、一体なんのことだろうか。駅員の男性も何やら腕組みをして深く物事を考えている様子。メモ帳に電話番号らしき数字を記録しているが、とにかく話の輪郭が掴めずにモヤモヤする。

と、突然僕の肩を誰かが叩く。驚いて振り向くと、どうやら遅くまで残っていたらしい弊社の社長が改札を通り過ぎていく。突然のことにほとんどまともな反応ができないまま、「あ、え、お疲れ様です」などと言ったが、その頃には社長は僕の視界からいなくなっている。

駅の改札で待ちぼうけしている姿を見られるのは恥ずかしい。何やら無防備な瞬間を目撃されたような気がする。それに、少しばかり仕事を終わらせられないまま退勤していることも頭によぎって、ほろ酔いが一気に覚醒する。

しかし、よくよくこの事実を考えてみると、僕は社長に肩叩きをされたのである。比喩的な言語世界の中では、これはまさしくクビ宣告を意味することだろう。

いつの間にやら前の男性の話は終わっている。Suicaをタッチして駅を出る。するとイヤホンをリュックサックの中にしまったような記憶が思い出されてきて、案の定そこには無事イヤホンがしまいこまれている。良かったと安堵する反面、改札を出てすぐにまた入り直す仕草が不審に見られるのではないかと恐れ、ちょっとだけ散歩をして再び帰路につく。

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