ひどい二日酔いで目が覚める。空っぽの胃が痙攣し、ポコポコと泡の弾けるような音がする。
昨日は小中で一緒に野球をやった友人の結婚式だった。参列者には皆久しく会っておらず、そのせいかひどく緊張していたのか、昼前から途切れなく飲み続けた。気がつけば終電間際のカラオケにまで顔を出し、都合十二時間くらいアルコールを摂取していたことになる。
強いお酒を短時間で飲んだ時とは異なる気持ち悪さだなと思う。体内にはもうアルコールの余韻は残っておらず、ただ臓器の気持ち悪さ・疲労だけが身体を浸している。ベッドの上で姿勢を何度も変え、楽な体勢を探す。
二時間くらいのたうち回っているうちに、いつの間にか眠っていた。さっきよりは調子も良い。多少の気持ち悪さこそあるが、おそらくこれは空腹だろうと思う。けれども空腹ゆえに身体が重く、なかなかご飯を用意する気分にならない。この悪循環はこれまで何度も経験してきたのだが、抜け出すのは至難の業だ。「今ならいけるかも」という一瞬を逃さずにささっと食べ物を腹にぶち込まなけばならない。
帰り道にゼリーでも買ってくるべきだった。そうめんもおとといくらいに食べてしまった。となればパスタを作って食べるしかない。細麺を一気に流し込み、この土曜日を充実させるのだ。
結局一時間ほどベッドの上でウダウダとしてしまった。ようやく起き上がって作ったパスタは、ちょっとオリーブオイルをかけすぎたせいか胃が苦しんでいた。
結婚式は本当に素晴らしかった。泣きそうになった。
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