【運営の日記】ゼリーは水である

ゼリーの専門店に行く。

果物が入った普通のゼリーが並ぶショーウィンドウの片隅に、「水ゼリー」と書かれた無色透明のゼリーがぽつんと鎮座している。話を聞くと、無味というわけではなく、砂糖でほんのりと甘みをつけているのだという。

白イチゴのゼリーとともに、試みに水ゼリーに挑戦。実際に食べてみると、冷たい食感と程よい甘味が心地よい。

しかしもちろん、せっかくの専門店で水ゼリーだけを注文したわけではない。白イチゴのゼリーも一緒に頼んでいて、都合二つのゼリーを食べ終わったときには、昼前だというのにだいぶお腹がパンパンに膨れ上がっている。

帰り道、電車に乗っていると、想定していなかった尿意に襲われる。そんなに水をがぶ飲みした記憶もないし、乗車前にトイレも済ましている。

そういえば、先ほどまで感じていた満腹感はどこかに行ってしまった。水ゼリーは腹の中で水に変わってしまったらしい。