一日中気分が落ち込んでいて、仕事に身が入らない。僕に向けられた上司の言葉も、隣の部屋から漏れ聞こえてくる言葉みたいに、ふわふわと頭の中を漂っては通り過ぎていく。
なんだか鬱々としたまま帰路につくと、駅前のスーパーで青果が安くなっていたので、ズッキーニとミョウガ、トマトを買う。ついでにビールを買って、今日はとっとと眠りについてやろうと思う。
レジに商品を持っていくと、よく見る店員さんの髪色が紫色に変わっていた。ちょっとくすんだような色味で、何度もブリーチしたであろう髪はしっかりと痛んでいる。
その傷んだ髪がすごく眩しく見えて、その生活を色々と想像をしてしまう。昼ごはんにカップラーメンを食べて、日が昇る頃に眠りにつく——はあ。一体何を考えているのだろう。たぶんしっかりと疲れている。
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