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2025年11月11日

【運営の日記】二度寝に相応しい夢

嫌な夢を見た。

知り合って何年にもなる女性の友人から「今度結婚することになって」と連絡が来る。心底驚き、どんな反応をするべきかしばらく思案した挙句に、しっかりと驚いたリアクションを取るのが相応しいと考え、「え!すご!おめでと!!!!!!」と過剰なびっくりを返す。

するとその少し後に、これもまた知り合って何年にもなる男性の友人から「今度結婚するわ」と連絡が来る。夢特有の「説明なしでわかる」働きで、この二人が結婚することを悟る。

とまあ、普通におめでたい話なのだが、何が嫌かというと、僕はこの男性の友人に「お前ごときが」みたいな感情を覚えるのである。二人とも間違いなく仲の良い友だちで、一緒に遊んで楽しかった記憶がはっきりと残っているのに、結婚報告を聞かされて湧き出る感情は、「なんでお前があいつと結婚するんだ」「俺の方がモテるだろ」という薄ら暗い嫉妬心なのである。

身近な人間に嫉妬や見下しの感情を抱く人がいることは大いに理解ができる。SNSやドラマでもその感情に時として触れてきたが、まさか自分がその当事者になるとは想定していなかった。これがアラサーか。これから俺はこんな風に、友人のライフステージの進展にケチをつけつつ、「でも俺の方がすごいだろ」と歪んだ自己肯定を続けていくことになるのか。

とまあ、そこまで考えたのは目が覚めてからで、実際の夢の中では本当にやるせ無い気持ちになって、なぜだか急に強い雨の降る屋外の喫煙所で延々と煙草を吸っていた。

目が覚めて、夢で良かったと切に思った。ただ、おそらくは無意識の領域で、僕はこの夢で感じた感情を抱えているのだろうと思い、少し寒気がした。不貞腐れたように二度寝を決めてしまう。

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