駅前のスーパーでうどを買う。攻めた食材を買ってみようシリーズの第N弾。
ごぼうみたいに細長い山菜で、ほんのりとした苦味とシャキシャキとした食感が特徴だという。たしか僕の地元はウドが名産で、「もっとメジャーな野菜が売りであってくれよ」と呆れていたような記憶がある。小学生の頃の自分は各市町村の実力を特産物の知名度で測っていたらしい。
牡蠣とブロッコリーのスパゲティに入れることにする。春っぽい大人のパスタ。いつも通りニンニクと唐辛子、アンチョビで調味したオイルに牡蠣を落とし、最後にウドを投入。サッと火を入れて麺と絡める。
思ったよりも水気が多く、食感としては長芋に近い。とはいえ山菜らしいほのかな苦味はかなり美味しい。結構レベルの高いパスタに仕上がったと思う。
買ったことのない食材を買う。これだけで、面倒な調理の時間も楽しく過ごせるし、いささかの誇張を含んで言えば、自分が拡張されるような感覚がある。日々をこれまでの連続としてやり過ごさないためにも、定期的に「攻めた食材を買ってみた」企画は自主的に開催していこうと思う。


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