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2024年9月1日

【沖田めぐみさんの日記】明日の夜は餃子鍋

真夜中。息子の泣き声で目が覚めた。授乳の時間。おっぱいとミルクとあわせて、最近は1時間近くかかる。その間に目が覚めて、授乳を終えてからスマホの画面を開く。ふと思い立って、スレッズに投稿してみる。眠気が襲ってきて、また眠る。

朝のことは、あまり思い出せない。息子を出産してから記憶力が落ちた。短い時間のことしか覚えていられないし、思い出そうとしてもぼんやりとしている。産後1か月と少し経つけれど、私の記憶力はどこかに置き忘れたままだ。

昨日買ったひまわりが、もうしおれかけていた。見切り品で安くなっていたから、元々しおれかけだったのだろう。水を変えなきゃな、と思うけれど、いま花を動かしたら花びらが全部散ってしまいそうでそのままにしておくことにした。

2歳の娘がテレビの画面でYoutube動画を見ている。お気に入りはアンパンマンなどの人形を使ってままごと遊びをしている動画だ。はじめは何がおもしろいのかさっぱり分からなかったけれど、よくよく見てみるとままごとのストーリー構成など結構しっかりしていて、「この動画を作っている人すごいな」と思う。ままごとが好きで、大人になっても思いっきりままごとがしたかったのかな。娘は時折、動画で覚えたと思われるセリフを話しながら一人ままごと遊びをする。私は子どもの頃、ままごとが苦手だった。どうやって遊べばいいかわからなかったから。当時こんな動画があれば、私もままごとを楽しくできたのかもしれない。

午後からは夫が仕事から帰ってきて、義母と義姉が遊びに来てくれた。生まれたばかりの息子をかわるがわる抱っこしてくれて「かわいいねぇ!」とかわるがわる写真を撮っていた。 義母たちはケーキを買ってきてくれていた。娘はケーキの上に乗った桃だけをきれいに食べた後に、私のケーキを指さして「食べる!」と言った。「自分のがまだあるでしょ」と言うと泣いたので、「じゃあ一緒に食べよっか」と言うと「うん!」と満面の笑みで元気よく頷いた。こういう、切り替えが早いところはこの子の長所だと思う。

娘にケーキを食べさせたり、息子にミルクとおっぱいをあげたりしていたら中々自分のケーキが食べられず、やっと食べられるタイミングになって「やっと食べられる~」と言ったら夫が「あ、ごめん」と言った。息子にミルクあげるの変われたのに気づかなくてごめん、という意味だ。変わってもらうことを私も思いつかなかったので「全然」と答えた。

久しぶりに再会した義母と義姉は元気そうだった。義姉は先日結婚が決まったばかりだったからその時の話とか、息子が生まれたときの話とか、いろいろと話した。気持ちよく笑った時間だったなあ。

2人が帰ってからは家族全員、思い思いの場所で遅い昼寝をした。目が覚めると、いい匂いがする。昨日友人からもらった丸岡の餃子を夫が焼いてくれていた。ここ最近偏食が激しい娘もモリモリと食べた。餃子のたれが無いと思って手作りしたけど、食べ終えた後に冷蔵庫から出てきた。今日は半分の量を焼いたから、明日は餃子鍋にするらしい。夫の実家では年末年始に丸岡の餃子を使ってよく鍋をするのだそう。丸岡の美味しい餃子を焼かずに鍋に入れてしまうなんてもったいない!となんとなく私は思ってしまうのだけど、夫が「美味しいから!」と強く言うので、明日の夕飯はお任せすることにする。はじめての餃子鍋、楽しみだなぁ。

プロフィール

沖田めぐみ

沖田めぐみ

1992年生まれ。鹿児島県出身、宮崎県在住。2023年に詩集「運命は道端の花」を制作。宮崎の文芸誌「文学と汗」に詩を寄稿。資生堂花椿「今月の詩」選出(2024.3)2児の母。ポテチは断然うすしお派。https://note.com/woki_ta/

日記
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