66回目の献血へ行く。
なぜ僕は献血をしているのか。 献血へ行くたび血の少ない頭で考える。
人の役に立ちたいから? これは違うと思う。 もちろん「役に立ってるな〜」って感じはするけど、それを目的としているなら、もっと違う活動もするはず。 募金とかも、全くしないタイプだし。
記念品が貰えるから? これも違う気がする。 確かに洗剤やラップなどの日用品が貰えたら便利だし、レトルト食品や保冷剤のような “自分では買わないけどあったらあったでいいもの” が貰えるのは嬉しい。 でも本質的な理由ではない。 別に僕はレトルトチーズリゾットやシスコーンフロストが貰えなくても献血に行くと思う。
血液検査の結果が送られてくるから? これはある。割とモチベーションになっていると思う。 献血による血液検査は最短2週間おきにできるところが強みだ。僕はお酒を飲むほうだから、肝臓まわりの数値がよい感じだと安心する。まだこの身体は大丈夫そう。 でも、これは記念品と同じようなもんだとも思う。 血液検査をしてもらえるのは嬉しいことではあるけれど、それを動機にやっているわけではない。 多分少しお金払えばもっと詳しく検査できるだろうし。
楽しいから? あ、楽しいから、かも。 楽しいからかも! 何が楽しい? 血を抜かれるのが。 血を抜かれるのが?どうしてそれが特別楽しい? 医療行為だから…? そっか、医療行為だからだ! 健康な僕はほとんど病院に行くことが無い。そのため、血を抜かれるという医療的な行為が自身に施されることが物珍しく、わくわく感がある。 子どもの頃のお祭りにあった消防車に乗れるイベント、あれが楽しいのと同じ種類の楽しさ。 日常では体験できないことを特別に体験できるイベント。 それが献血なんだ。
どうしてそんな献血するの? と訊かれることがある。 楽しいから。 これからはこう答えよう。 君も献血してみたら?楽しいから、って。
献血ついでに期日前投票へ行く。
なぜ僕は投票に行くのか。 考えてみる。 ここまで来たら簡単なことだ。
楽しいから。
議員を選ぶということが、政治に参加するということが、あるいは投票用紙に名前を書いて投票箱に入れるという行為が、ユポ紙が、そして合法に小学校へ侵入できることが、それらが非日常的なイベントであって、楽しいからだ。
加えて、手元に権利があるので行使したいというのもある。 僕は押せるボタンがあったら押しちゃうタイプ。投票する権利があったら投票しちゃう。
投票率の低さが毎度話題になっている。 楽しいよ。 こう呼びかければいい。 君も投票してみたら?楽しいから、って。
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