【運営の日記】昼飯にありつくのも大変だ

年末年始で実家からもらったトマトソースを使ってパスタを作る。麺を茹でて、そのままあえるだけでも十分に美味しそうだが、こういうのは少し手を加えた方が美味しいし、精神的にも良い。

というわけで、まずはにんにくと唐辛子を使って、ペペロンチーノの元を作る。ここにソースを加えれば、簡単に本格的な味になるはず。

と思ったが、冷蔵庫を探すもにんにくが見当たらない。しばらく自炊をしていなかったせいか、買い出しに行かなければならないことをすっかり失念していたらしい。

とはいえ、一房くらい冷蔵庫に転がっているだろうと思ってしつこく漁ってみると、奥の方に小さなニンニクを発見。良かったと安堵するが、そのさらに奥に、異物としか言い表すことのできない何かがあった。

数十本の芽が生えたじゃがいもである。そういえば、もう一年半くらい前に近所のローソンで買ったじゃがいもを、捨てることなく放置していたのだった。潜在意識の中ではそのことを確かに把握していたにもかかわらず、ドミノ倒しのように「明日やればいいや」が積み重なる中で、じゃがいもへの意識は希薄化していった。

しかし怪物じみたその風采を目にしてしまっては、さすがにこれは処理しなければならないと思う。汚いものへの耐性はそれなりにあるが、しかしこいつはちょっと見るに耐えない。薄目で位置だけを確認しながら、パッと手を出してじゃがいもを掴むと、ノールックで用意していた袋に放り込み、キツく縛る。

ひと仕事が終わった。

この後、トマトソースの瓶がなかなか開かずに、数十分にもわたる死闘を繰り広げることを僕はまだ知らない。