長い労働から帰ると、京都の友人たちから電話がかかってくる。今週は土日も労働で、しかも珍しく終電近くまで働いていたので、その最終日の夜、ようやく解放された喜びと共に、ベッドに寝転がりながら酔った人間たちの声を聞く。
かつての同級生は、昔花見をしたとき、鴨川に向かって突進したときのような酔った声をしていた。泥酔したまま川に飛び込みかけた彼は、酔いの程度があまりにもひどかったために途中で転倒し大事には至らなかった。そんなことを思い出す。
同窓会をしようという話をした。京都開催でも東京開催でもどちらでもいいから、とにかくやろう。大学を卒業してからしばらく経って、散り散りになった僕たちを集めて、同窓会をしよう。
しかしまあ、そんな大層な約束をしなくてもいいから、京都で宅飲みがしたい。世界の宅飲みの九割は、おそらく左京区の中で開催されているのだから。
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