大戸屋行きの電車に乗った。
というのはもちろん嘘で、オフィスから家の最寄り駅を繋ぐ電車は二股に分かれていて、当たり前だがそのうちの一方に乗らなければ家に帰ることはできない。運が悪いと駅のホームで十分以上待たされることになるのだが、「もし最寄りまでの電車が一本目に来なかったら、途中で下車して大戸屋に行こう」と決めて待っていたら、期待通り(?)に家から逸れていく方の電車がやってきたので乗ったというわけだ。
たった一駅で電車を降りて、大戸屋へ向かう。ちょうど良い時間帯だから、店の前には数人の列が並んでいる。ちょっと怯んでしまったが、大戸屋行きの電車に乗ってやってきたのだから、文句を言わずに並ぶ。ディズニーランド行きの電車に乗って、混んでるから帰ろうなんて誰も言わない。それと同じ道理で。
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