最近恒例となっている、週末サイゼリヤ豪遊を決める。生ハムとフォッカチオをつまみに白ワインをがぶ飲みしつつ、漫画を読む。『クジャクのダンス、誰が見た?』を3巻から7巻までを一気読み。
主人公の心麦ちゃんがかわいい。全体に無表情というか、ちょっとむすっとして感情の読み取りにくい顔つきなのだが、突拍子もない行動をとって周りの大人たちを惑わすキャラクターで、「物事の受け取り方が普通とはちょっとズレている」感じがめちゃくちゃ良い。
仲の良かった父親が殺され、主人公がその事件の真実を探っていくというお話なので、シリアスな展開ではあるのだが、心麦ちゃんの「みんなの妹」感で、全編通してほわっとした空気になるのが素敵。女の子の抱え込むシリアスな葛藤と、でもそれがあまり表に出てこない感じは、『違国日記』の朝ちゃんっぽいなあと思う。
正直、終幕での物語のたたみ方は性急な気もするし、ちょっと忘れ去られたキャラクターとかもいる印象を受けたけれど(それは酔いが回ってきて読み方が雑になっていたからかもしれない)、それを差し置いてもめちゃくちゃ良い漫画だった。
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