駅前のマツモトキヨシで髭剃りの替え刃を買う。
今年に入ってからは刃の鈍りぐあいが尋常ではなくなっていて、「剃る」というよりも「引っこ抜く」ようにして髭の処理をしていた。髭の先端を刃と刃のあいだで絡め取って、力任せに引き抜く。もちろんしっかりと痛いし剃り残しもできてしまう。肌も傷んでいたことだろう。
何度か替え刃を買おうとドラッグストアに足を運んではいたのだが、毎度価格に怯んで購入までは至らない。四つ入りのセットを買えば飲み会一回分くらいの値段にはなるし、おそらくは家をひっくり返せば替え刃の一つや二つが出てくるだろうとの見立てもある。たしか本体を買ったときに予備が一つくらいついてきたはずだ。
今回だって、別に購入を決意してマツキヨに行ったわけではない。主目的はサランラップの購入で、ついでに仕事中に食べるお菓子をいくつか手に入れたかったまでだ。
ただ、ふと髭剃りのコーナーに目を向けると、「在庫処理」の名目で替え刃が結構安くで売り出されている。定価は記憶していないが、飲み会代となると心許ない価格で、ここ数ヶ月で僕の金銭感覚が大きく変化していない限り、千円くらいは安くなっているだろう。
というわけで、新しい刃で髭を剃る。
ほとんど肌を撫でるがごとくして髭が処理されていく。これはちょっとした感動だ。これまでの髭剃りが、「髭抜き」とでも呼びうる罰だったような気がする。


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