誕生日だったので、やりかけの仕事を途中で切り上げて帰宅。特に予定があるでもないが、変に残業なんてしてしまったら折に触れて最悪な誕生日としてこの日を思い出してしまうだろうと思ったのだ。
前日に作った中華丼の餡を炊き立てのご飯にかけて食べる。せっかくだし冷凍庫でキンキンに冷やしたウイスキーを使ってハイボールを作って飲んでみると、あまり体調が良くなかったのか、一杯だけであまり良くない酔い方をする。
ベルイマンの『野いちご』を見る。しかし寝不足のせいか、すぐに眠くなってしまい、諦めて10時くらいに目を閉じる。
こんな夢を見た。
会社で人事評価があるらしく、オフィスから離れた会議場に連れて行かれる。そこには僕の勤めている会社だけでなく、グループ会社(そんなものがあるのも初めて知った)の人もいて、大多数は揃って青いネクタイを締めている。僕たちの所属集団はその中で少数派らしい。
学年クラスごとに体育館に集められた中学生みたいだなと思う。僕たち以外の会社に属する人たちは、皆パリッとしたスーツを着込んでおり、以前から交流がある様子。
綺麗な白髪をした五十がらみの男性が壇上に上がり、軽い雑談で場を沸かせる。しかしその笑いどころがてんでわからず、場の空気に合わせて軽く笑ってみたりするが、どうにも居心地が悪い。
すると間髪入れず、司会の男が「毎年恒例、売り上げ上位者の表彰です!」と声高々と告げる。照明が落とされ、会場の雰囲気が一瞬でひりつくのを感じる。
「一億二千万! ○○!」
やけにハリのある声で司会が叫ぶ。ちょっと間があってから、割れんばかりの拍手。壇上に上がる僕と同年代の男は満面の笑みを浮かべ、さながらスターのごとき態度を見せる。
この空気にはもう耐えられないと思い、僕は出口へと向かう。すると(明らかに偉い)初老の男が、「お前何してんだ」と僕を恫喝する。「こういうの嫌いです」応答すると、「じゃあ出て行け」というので、その言葉に従って会場を出る。
コメント