金魚を飼いたくなった。でも面倒見忘れで死なすのも、大事にしてて死ぬ瞬間に立ち会うのも怖い。 生き物を飼うのに、短命すぎるのも長寿すぎるのも考えもの。飼ったあとにどんな自分が出てくるのか不安もある。 そんな責任感のない状態でお迎えはできない…と、金魚屋で眺めてはどんな名前がいいかなと考える。
スマホの金魚育成ゲームを見つけた。クリック一つでエサをやって、水槽の水を変えるだけのゲーム。 選んだのはピンポンパールという白と金色の模様がきれいな子。名前はつけてない。 毎日ちょっとずつ大きくなる。空腹度が下がるとPUSH通知が来る。便利だ。 飼育日数もカウントされて毎日少しずつ金魚に変化があること、自分の世話を欲している存在がいることに癒やされた。 73日目の昨日、金魚は成長をやめた。最大値に達したのかな?職業柄、急に仕様が気になった。 74日目の今日、デジタルでも死ぬのがずっと怖くて避けてきた満腹度0%のままにして放置。 金魚は変わらず元気に泳いでいる。死ななくて安心したような、残念なような自分がいる。 ゲームオーバーになったら提供元はアフェリエイトで稼げなくなるので、道理は通じる。そうだよね。 死なせたくないと思って毎日エサをやっていた自分に可愛げも、滑稽さも感じる。
子供がほしいのかも…?と考える。ペットすら覚悟できない自分が子供なんて…とも思う。 甥っ子と幸せそうな弟夫婦を見たら、希望を持つ反面でやっぱり怖い。 同じ土俵で考えることではないと思うけど、グダグダ考えてしまう。
コメント