帰りの電車で、適当に昔の政治家のWikipediaを読んでいたら、最寄駅を乗り過ごしてしまった。
次の駅で慌てて電車を降りるが、このまま引き返すようでは悔しい。というわけで、改札を出て、どこかで外食をするなり、本屋を冷やかしたりしようと思う。転んでもタダでは起き上がらないぞ、と思う、
しかしひどく寒い。単純に気温も低いし、パラパラと降る雨が強い風に冷やされてどっと体温を奪われてしまう。降りたことのない駅の商店街をぶらつくのは楽しいが、それで風邪をひいたら元も子もないと思い、早々に引き返してパッと入れる店を探す。
駅の構内に天丼のてんやがあったので、そそくさと入店。秋の味覚天丼、みたいなメニューがあったので、ちゃんとした吟味をすることもなしに注文。
近くの席に、部活終わりらしく、同じジャージを着込んだ男女のグループがいる。ひとりで虚しく天丼を食う僕との対比がなんとも侘しい。部活終わりにすた丼を掻き込んでいた高校生の頃を思い出したりする。
腹一杯で家に帰ると、すぐに浴槽にお湯を張る。体を温めながら、寂しい季節になってきたと思う。
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