仕事終わりに、会社の人たちと卓球をする。
経験者二人、素人二人の布陣で、職場から一駅ほど離れた場所にあるスポーツセンターへ。区の施設なので在勤者は安く利用できるとのことだったが、悲しいかな、職場がこの区にある証明がさっぱりできずに、泣く泣く区外の利用券を買って入る。
素人同士でお子ちゃまラリーをやっている隣で、経験者たちが二人で激しく打ち合っている。負けじとフォアハンドで強く球を叩いてみると、ピンポン球はほとんど地面に平行に遠くへ飛び去っていく。転がっていく球を拾いに行ってくれる同僚の背中を申し訳ない気持ちで見守る。
ただ、十分ばかりやってみると、少しずつ要領が掴めてくる。もちろんスマッシュを打ったり、足を使って遠くのボールを捌いたりすることは難しいが、向かってくる球の軌道のどこにラケットを置いたらいいのかがわかってきて、ラリーをしている音がちょっと小気味よく響いてきた感じがする。そうして調子に乗ってまたフォアハンドで強く球を叩き、そのせいで同僚はボールを遠くまで拾いに行く。
最後に経験者たちを交えてダブルスをやった。高い下駄を履かせてもらってはいるものの、ともかく勝負となるとスポーツばかりやっていた頃の記憶を思い出してテンションが上がる。職場では決して出さない声とかを出してしまう。
一時間ほどで退散。経験者はしっかりと足腰を使えているので、どっと疲れている様子だが、僕みたいな素人はその域まで達していないので、身体に負荷がかかった感じはしない。もっと上達して、しっかりと疲労したいものだと思う。
帰り道に、中華料理屋でワンタンを食べ、ビールを飲む。運動後のビールは美味しいが、いつもより酔いが回るのが早い気がする。
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