チェコに行った友だちに「はやく『パルムドール獲得日記』を始めなさい」と言われ、善は急げということで、すぐにnoteのアカウントを作る。映画未経験の社会人が、パルムドールを獲得するまでの日記。以前彼が居候していた頃、一緒にアカウント名を考える中で出てきた名前で、キャッチーだしとても気に入っている。
が、何を書こうかしら……?
ひとまず、撮影前の準備について色々と書いていきたいとは思っている。脚本開発から、企画書・香盤表などの資料作りやロケハンの記録など。書くべき内容は山ほどあるが、書き方がよくわかっていない。とはいえ、そんなことも言っていられないので、とにかく書いていくしかないのだけどね。

山口 宗忠|パルムドール獲得日記|note
28歳社会人・映画経験なしの駆け出し監督がパルムドールを獲得するまでの日記 / 2025年ENBUゼミ監督コース/ 京大文学部卒
最近、YouTubeの視聴制限を設定したら、すこぶる調子が良い。一日三十分。制限時間が決められることで、ショート動画に時間を食い潰されることは減ったし、何よりも「動画をダラダラと見ることへの罪悪感」が高まった。陳腐なことを言えば、時間は有限である。うーん。そんなことに気がつくのが(というよりも正面から向き合うのが)遅かったような気もするが、始めるのに遅すぎることはない、と再び陳腐な言葉を被せて乗り切っていく。格言なり決め台詞なりは、どれだけ使い古された言葉であろうと、ちゃんと響くべきタイミングで響く強度があるのだなと思う。
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