昼休み。同僚と近くのお店にランチを食べに行く。
いつも行くお店は大体一緒なのだが、「現状維持は後退だ」などと適当な文句を垂れて、前々から気になっていた店に向かう。12時を過ぎると並ぶらしいとの情報を得ていたので、ちょっと早くにオフィスを出て、はやる気持ちを前面に押し出して早足で歩く。
視界の片隅にそのお店がチラと見える。列はできていない。「よし」と思ってさらに歩みを早めると、ガラス張りの壁面から見える店内が心なしか薄暗いように思える。嫌な予感がして、「嫌な予感がする」と呟くと、入り口にかけられたボードに「CLOSED」の文字が書かれているのが目に入る。
結局、いつも行くお店の隣にある居酒屋のランチを食べる。刺身の定食。カウンター席で配膳を待っていると、厨房の男性がフロアの女性に幾度となく悪態をついていて、良い気持ちにはなれなかった。
刺身は身が引き締まっていて美味しかった。
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