運営の日記

帰り道、最寄りのドラッグストアでシャンプーと石鹸を買う。

開店して以来常に50円引きの表記を頑なに外さないLuxのシャンプーと牛乳石鹸、やけに安くなっていたプリングルスを二つばかりカゴに入れてレジに向かうと、突然ムカムカとした感情が湧き上がってくる。

シャンプーの減りが早い。

仕事を辞めた同僚が数日前から僕の家に居候している。「えー」と気乗りしない返事をしているうちに押し切られてしまい、主張を貫徹できない僕の弱さに辟易しつつ、彼の押しの強さには見習うべき点もあるなとも思う。彼は面の皮が厚く、しょっちゅう「押し切...

先日からかつての同僚が家に居候している。そんな立場でありながら「お金がない」の一点張りで食材やらお酒やらの会計を細かく割り勘で請求してくるのだ。まあお金がないというなら仕方ないかと自分を納得させていたが、しかしよくよく考えると光熱費やら卵やら調味料やら、家に常備されてしかるべきものは結局のところ僕持ちなのである。

シャンプーなんてこの前買ったばかりな気がする。それがここ一、二週間で加速して減少していることを、なかなか寛大な心で認めることができない。

労働終わりの疲れた身体を引きずって帰ってくると、奴は飲み会に行っており、朝に干したと思しき洗濯物が取り込まれることなくベランダでだらりと垂れ下がっている。

ムカムカを抑えきれず、「角瓶を買ってこい」とLINEに入れる。すると奴は案外素直に「はい」と答える。まあそれならいいか、と穏やかな心を取り戻し、適当な夕飯を腹にぶち込み、奴が買ってくる角瓶を待つ。

ホワイトホースだった。

↓お金のない居候が日記を書いているそうです。