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2024年12月3日

【運営の日記】罪悪感の読書

半年くらい積んであった『鋼の錬金術師』を読み耽ってしまい、若干の寝不足である。小さい頃に六巻まで読んで以降、一切触れることのなかった作品だが、敬遠していたわけでもないのにどうしてこうも読まずにいたのだろうと自分の感度の低さが少しだけ嫌になる。

仕事から帰ってきて、お米を炊く。炊けるのを待っている間はいつもベッドに寝転がってスマホをいじりながらダラダラと時間を浪費してしまうのだが、今日は違う。スマホよりも食事よりも風呂よりも、何よりも『鋼の錬金術師』が読みたくて仕方がないのである。

こんな風に時間を忘れてしまうほど熱中して作品に向き合ったことが、ここ数年の間であっただろうか。本を読んだり、ドラマを見たりする時間はもちろん楽しいのだが、どれもどこか勉強というか訓練というか、そんな志高い意識のもと行っていたものであるような気がする。

むかし、受験勉強をしていたときに、「勉強しなきゃいけないのに本を読むのが止まらない」ような感覚を覚えたことがあって、それこそが理想的な読書なのであると考えたことがある。僕はそれを「罪悪感の読書」と名づけたのだが、まさしく今、僕はその罪悪感とともにハガレンを読んでいる。

お米が炊けたらしい。腹は減っているが、とりあえずはまず漫画の続きを読もう。

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