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2026年1月26日

【運営の日記】クラッチバッグを購入するまでのロードマップ

家族旅行で御殿場に行く。およそ10年間に渡って使い続けたリュックサックを買い替える。


消耗品でない服はかなり長い間使い続ける方で、いまだに高校生の頃に両親に買ってもらったコートを普段使いで着ているし、大学に入ったくらいで買ったデニムやチノパンもまだまだ現役バリバリだ。もちろんそれらはボロボロなのだが、衣服なんて多少へたっている方がカッコいいような気もしている(と思うのは新調を避ける言い訳かもしれない)。

が、リュックサックの「使い古された感」はちょっと限度を超えてきた。というのも、単純にほぼ毎日使っているのである。「浪人して可哀想だから」と10代の終わりに買ってもらったものだが、その日からあらゆる外出で身につけているアイテムだから、低く見積もっても300日×10年でおよそ3,000回分背負われたことになる。さらに言えば、「リュックがパンパンでないと不安になる」悪癖のせいで、使われ方もだいぶハードだったことだろう。底のあたりに小さな穴が空き、固定ベルトは破損して締めることができず、肩紐はおよそ理解が難しいくら位に畝っている。

買い換えようと思ってから数年が経ち、ついにというべきか、新しいリュックサックを購入した。小さめのデイパックで、旅行用には不向きだが、普段使いには適当なサイズ。

今後は、リュックサックに頼りすぎないようにしようと思う。荷物はなるべく減らして、必要のない時は小さなバッグで出かける(本を五冊も六冊も持ち歩かないようにする)。旅行用の洒落た鞄でも調達して、大きな荷物が必要な際にはそれを使う。

新しいアイテムを手に入れると、これまでそれ一つで完結していたものでは満足ができなくなるものらしい。これまでは一年の大半を一つのバッグで達成していたのに、一つ新しいものを購入すると、「荷物が少ないとき用」「旅行用」と用途を細かく刻んで、専用のアイテムを手に入れたくなってくる。買うのかどうかは別問題として、消費への欲望は無限に細かいインサイトに分割されて、あたかもそれが昔から内蔵されていたかのように振る舞う。その欲望を加速させるのが、まさしく「最初の購入」なのだろう。

つまり僕は、「荷物を入れるものが欲しい」という原初の欲望を超えて、延々と細分化され続けるビジネスチャンスを提供することになったのだ。「タフな旅行用のカバンが欲しい」「結婚式に相応しいクラッチバッグが欲しい」「家に飾るためのブランドバッグが欲しい」云々。「参考書を詰め込むためのカバン」がその役目を果たし終えたとき、次にやってくるのはこうした細かい欲望の羅列である。

ただ、新しいリュックサックはかなり気に入っている。

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