夕ご飯にホタルイカのスパゲティを作る。
ニンニクと唐辛子、アンチョビを炒めて、刺身用のホタルイカをひとパック全部入れる。本当は目玉を取ったほうが良いのだが、面倒臭いのでそのままドサっとぶち込む。トマト缶を少々と、前日に茹でたブロッコリーを合わせて、パスタと絡めれば完成。簡単だがめちゃくちゃに美味しい、得意料理と言っても良いパスタである。
ただ、ホタルイカの目玉は確かに口に残ってしまう。特に味のあるわけでもない小さな粒々で、時折歯の隙間に挟まって取れなくなるのが少し不快。家庭料理と考えればまったくもって許容範囲ではあるのだが、自分的にも凄まじい完成度の料理なので、わずかな粗が気にならないといえば嘘になる。ちゃんと歯磨きをすれば取れるから良いんだけれどね。
昨日は小さなイカの炒め物を作った。野球中継の音声だけを聞きながら、15個くらいのイカの目玉を外していた。
これが結構面倒な作業だ。イカの目玉はポロッと取れる類のものではなく、肉をえぐってほじくり出すようにしなければならない。さらに、目玉の奥にはイカ墨が詰まっていて、触りどころが悪いとスポイトみたいに黒い液体が一気に噴き出してしまう。案の定、昨日は噴出したイカ墨がパーカーの袖の裏に着弾した。
しかしともかく、この目玉を取る作業ほどに、労働であるという気分になる作業もない。単純な繰り返しで、文字通り食い扶持に関わる作業。オフィスでパソコンを触っていることが、こうした労働の代替であるという実感はやはり持てない。労働とは、自分の身体がぬるぬるとした粘着物にまとわりつかれるような作業のことだ。


コメント