今からカレーを食べにいく。 名古屋から、大学時代の後輩が遊びに来ているのだ。もう何年ぶり? でもきっと彼女は変わっていないだろう。電車を乗り換えて、待ち合わせ場所に向かう。
電車の中に犬がいる。 黒いメッシュ素材のケースの中でぴょんぴょん動いている。これから会うNさんて、なんかこんな感じだったかも。元気いっぱいに壁にぶつかりながら、くるくる動き回っているところとか。
Nさんは食べるのが遅い。 話をふると、自分のスプーンを置いて、身ぶり手ぶりしながら答えてくれるからだ。まとまらない私の悩みをせっせと言語化してくれる。まさにボールを投げると、一目散にとってもってくる犬みたい。なんてありがいお犬。
出会ったのは8年前。 昔をふり返って話をしたけれど、私だけが覚えていることもあったし、Nさんだけが覚えていることもあった。Nさんだけが覚えている話の中に出てくる私は、まるで私じゃないような私もいた。人の脳みその中だけで生きている自分。きっとあちこちにいるのだろう。
家に帰ると喉がカラカラに渇いていた。 帰り道、お土産のドライ納豆をぽりぽり食べながらきたからだと思う。出掛けにポットの麦茶を満タンにしてきた私エラい! 鶴瓶の麦茶はうまい! 日曜日を一緒に過ごせなかったことを飼い猫に謝る。
明日は月曜日。 一昨日の金曜日、会社で嫌な事があったので明日、いつも通りにできるか不安。右の奥歯も痛いし。鼻と口のあいだにあるニキビも痛いし。 あーあNさん、やっぱり変わってなかったな。 どうでもいいテレビ番組を見たり、猫におやつをあげたりしながら眠くなるのを待つ。
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