午後くらいから急に喉が痛くなってくる。軽い悪寒と、筋肉がギュッと伸ばされているような痛み。風邪の初期症状である。
そんなことをチラとSlackで呟くと、職場の人が風邪に効くあれこれをお勧めしてくれる。葛根湯にペラックT錠、ニンニクラーメン(?)に風呂。
その中に、葛根湯は何袋飲んでも構わないという眉唾物の話もあった。そんなわけないだろうと思うが、しかし確かに漢方は他と違って、ナチュラルで身体に優しい印象もある。普通の薬が肉を切って骨を断つようなものだとしたら、漢方は骨に直接染み入る祈りのようなものである気もする。
おそらくそれは、漢方のパッケージによくわからない植物の根だとかが描かれているからなのだと思う。そこらへんの草をむしゃむしゃと食べたからといって、オーバードーズになることはなさそうだ。その代わりに、薬としての効果は比喩的なものじゃないかという疑念も抱いてしまうのだが。
結局、家の近くでパブロンを買った。アドバイスをほとんど無視してしまったのだが、そういえば僕は昔からパブロン育ちだったことを思い出したのだ。
湯船に浸かり、たくさん飯を食い、パブロンを飲んで早々に就寝。その後恐ろしい夢にうなされることを全く知らないまま。
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