代休を取ったので、昼前から外出。丸の内の三菱一号館美術館で開催中のビアズリー展に行く。
陳腐な言葉を使えば、抜群に洗練された作品を見た。大体は本の挿絵として描かれたものなので、白黒でサイズとしてはA4くらい。それゆえに見るものを圧倒するような絵ではないのだが、とにかく曲線の美しさと美的な構図が素晴らしい。

人間やその人間を纏う衣服の柔らかなカーブが、一枚の絵の中で「デザイン」として美しく構成されている。それは大抵の場合、作家が演出した世界に「生き生きとした」生を押し込めることになりかねないのだが、ビアズリーの作品は、精密に計算された「構図」と、絵から飛び出してくるような生々しさが共存している。
絵から少し距離をとって鑑賞してみると、まるで最も素晴らしいトレーディングカードを見ているような気分にもなるし、近づいて細部に目を向けてみると、ゴツゴツとした関節やら柔らかな肌やらに驚嘆したりもする。
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