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2025年4月21日

【ミームさんの日記】高杉晋作ワークショップに参加した日の日記

先週末、「高杉晋作ワークショップ」に参加した。その名の通り、高杉晋作の生涯を振り返りながら、問いをもとに参加者が我が身の振り方について考える、というワークショップだ。歴史学部で高杉晋作を研究していたという友人によって開かれた。
「なにそれ」と思われていそうだが、「なにそれ、と思われていそうだな」と思ったまま、勝手に話を続けることにする。

ワークショップ参加にあたって、「歴史を面白く学ぶ コテンラジオ(COTEN RADIO)」の予習が求められた。歴史上のあるテーマや人物をピックアップして、それに沿ってストーリー仕立てで史実を紹介してくれるラジオだ。たしか恋人が聞いていると言っていて、前から気になっていた。いい機会だなと思い、2時間半分のラジオを聴き予習をした。予習をするのなんて、学生時代以来でちょっとワクワクした。

私は予習が好きだ。全体像を把握した上で何かに臨むのが性に合っている。というか、そうでないと不安だ。
演劇以外でのアドリブは苦手だ。特に身体性の弱いアドリブが嫌い。頭の回転が早い方ではないし、私の頭はいつも散らかっていて、言葉がすぐに出てこないから。

吹奏楽部にいたときもアドリブは別に好きではなかった。決められたフレーズを何度も繰り返して、少しずつ上手くなっていくのが好きだった。まあ、低音楽器担当だったのでアドリブの機会なんて6年間で一度もなかったのだが。
これまでの人生も、あまりアドリブを上手くやれてきた試しがないんじゃないか、と思う。なるべく、楽譜に沿って演奏する。結果的に楽しくて面白い曲が演奏できてはいるが、私は楽譜がなくなれば途端にものを奏でられなくなるだろう。そんな感覚だ。

それに比べて、高杉の人生は完全にアドリブだった。高杉の生涯は苛烈で、まっすぐで、人間臭くて、本当によかった。グルーヴ感のある人生。
初めは尊王攘夷を主張していたが、英国にすっかり陥落した上海の様子を見て衝撃を受けたことをきっかけに討幕・開国に転換するなど、思想に一貫性はない。でも、自分の感じたことをもとに、信じる方へどこまでも突き進んでいる。
自分には「信念には一貫性がないといけない」という思い込みが若干あって、そのせいで自身の行動をセーブしてしまうことがあるのだが、「高杉晋作だってあんなに思想変わりまくってるしな」という声に今後は励まされそうだ。

どうしようもなく人間臭くて、実に力強い。

プロフィール

ミーム

ミーム

京都の大学を卒業して、東京でIT系会社員を始めた。音楽、美酒佳肴、共同生活がないと生きていけない。走ること、踊ることも好き。

日記
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