川崎で大学時代の友だちと焼き鳥屋に行く。
メニューを物色していると、串の名前が気になる。「こころ」「み(せせり)」云々。これはまあ我々が焼き鳥のいろはを知らないからなのだろうが、トリッキーな名前に思えて楽しい。
その中でも目を引いたのは「こころのこり」である。こころはHeartsであり、ハツであり、つまりは心臓であるとすると、この名前が指し示しているのは「心臓以外の部分」ということになるのだろうか。とすれば、「こころ」と「こころのこり」を一緒に頼めば、見事一羽の鶏がテーブル上で完成することになる。
そんなことでキャッキャと言いながら、店員さんに「こころ」と「こころのこり」を注文する。が、店員はちょっと顔を顰め「こころのこりはなくなっちゃったんですよ」と言う。
こころのこりがないことに心残り。そんないかにもなセリフを口に出しそうになるが、グッと堪えた。こころのこりが何であるかは、今後の課題として残る。
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