夜、家の近くのホルモン焼き屋に行く。
何度も前を通りかかっては、ディープな雰囲気に気圧されて入ることのできなかったお店だ。創業昭和32年らしく、いかにも常連メインのお店といった感じ。
向かいのローソンからチラと様子を伺い、席の空き具合と店内の雰囲気を確かめる。すりガラスの扉の向こうでは、元気そうな女性が二人で接客をしている。カウンターにはまばらに空席がある。予約が一つくらい入っていても大丈夫だろう。
ドキドキしながら店に入り、テッポウ刺しとロース、牛すじ煮込みを頼む。本当はシロを食べたかったがすでに売り切れてしまったのだという。が、このホルモン刺しがめちゃくちゃ美味しい。コリコリと分厚く気持ちの良い食感で、臭みが全くない。はじめて食べたような気がするが、ちょっと感動的な味。めちゃくちゃ美味い店だ。もちろんロースや牛すじ煮込みも美味しく、追加で頼んだタンも最高だった。
色々とお話をしているうちに、ビールを五杯くらいも飲んでしまう。一人で飲んだ中では一番酔っ払ったかもしれない。が、ひとりぼっちで暮らすこの街に、どこか居場所ができたような感覚を抱く。良い休日だった。


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