もう12時か?
バーの化粧室でふと時計を見る。まずい。
6月1日の休日出勤を終え、職場のメンバーと飲みにいくことになった。メソポタミア文明から続くタイプの飲みニケーションは日付が回るまで続いた。困ったことにシュメール人と違って私には終電がある。
そろそろ帰れなくなる。ここはさりげなく終電であることを伝えてこの場を去ろう。
席に戻ると先輩がアツい話をしていた。チームの、会社の、そして業界の将来をアツく語る先輩の眼はギラギラと輝き、シュメール人のそれとは対照的だった。結局始発が来るまで飲み、帰路についた。シュメール人が見たら笑うだろう。
目を覚ますと昼前だった。枕元にはコンビニで買った900mlのポカリとサンドイッチが置かれていた。愚かな。
袋に入ったレシートを手に取る。577円の会計に対し1132円を支払い、555円のおつりをもらっていた。意外に冴えていた。みたか、シュメール人。
そんな風にシュメール人にマウントをとっていたら1日が終わりました。
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