読書会で必要な本を買いに東京駅の丸善へ。分析美学の入門書を探す。
美学の本は棚の位置がわかりにくい。美術史の横に並んでいることもあれば、哲学コーナーの一角を小さく占めていたりもする。科学哲学の本が科学の棚から阻害されている(気がする)ことを考えると、この違いは何なのだろうと思ったりする。
しかし探しても探しても本が見つからない。現代思想みたいに一括りにされているのではないかと思ったり、あるいは何の間違いかカント関連の列に潜んでいるのではないかと探してみるが、一向に見つからない。
書店では「探す」という行為が楽しいから普段はあまり使わない検索用の機械を触ってみると、どうやら在庫がないのだという。Amazonでは売っていたのに、バカでか本屋の大本山ともいえる丸善丸の内本店に売っていないことなど想定していなかった。
階下へ向かうエスカレーターの中で目的の本を注文する。何の目的もなく本屋を訪れ、何も買わずに帰る時はお金を使わなかったことにちょっとした誇りと安堵を覚えるのだが、今日はささやかな落胆とともに帰宅することになる。
Amazonの注文は読書会に間に合わないらしい。近くの図書館にあったような気がするから、とりあえずはそれで凌ぐことにしよう。まあポイントも少し貯まるし、この交通費くらいはトントンにできるだろうと自分を慰める。
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