二週間以上居候していたかつての同僚が巣立っていった。
運営の日記
仕事を辞めた同僚が数日前から僕の家に居候している。「えー」と気乗りしない返事をしているうちに押し切られてしまい、主張を貫徹できない僕の弱さに辟易しつつ、彼の押しの強さには見習うべき点もあるなとも思う。 彼は面の皮が厚く、しょっちゅう「押し切...
前夜、お酒片手に都合4時間ばかりくだらない話をしていたせいで体が重い。今日も仕事か、と鬱々としながらベッドから起き上がると、今日青春18きっぷを使って大阪まで行かなければならない奴は「酒が残ってる」などとほざく。俺は今日出勤なんだぞ、と同じように若干お酒が残っている僕はいつものように告げるが、奴は唸りながら空いた僕のベッドに転がり込んで布団にくるまっている。
まあそれなりに飲んだ。「全部雪のせいだ」と言うJR SKISKIのキャッチフレーズを「他責思考」となじり、いろいろな曲を聴きながら「ここは歌詞が甘い」などと評論家気取りで指摘する。そんなことをしていたら酒量が増えるのは当たり前のことで、翌日に労働 or 大移動を控えた我々にとっては悪手であったと言わざるをえない。
青春18きっぷで関西まで行くということは、終電がすぐにやってきてしまうということだ。おそらく午前中に家を出なければ、それなりの荷物を抱えたまま名古屋あたりで路頭に迷うことになるだろう。
しかしそんな奴の事情を気にしてもいられない。僕だって始業に間に合うため、自分の準備で精一杯なのだ。僕が家を出る時間になっても寝転んでいる奴に、まだ寝たいという欲望と本当に終電を逃すんじゃないかという若干の不安を感じながら、出勤のため家を出る。
ギリギリで大阪には間に合ったらしい。しかし忘れ物がたくさん残っている。
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