炎天下、用事を済ませるため自転車に乗る。最寄駅周辺の銀行やATMや書店で本の物色をするのが主。スーパーや日用品の買い物は車で行くのだけれど、駅周辺はコインパーキングに停める必要があるし、自宅から最寄駅まで徒歩15分、ならば自転車か徒歩で向かう。気候が良ければ自転車は最高に素敵な乗り物である。自分の足でこいで風を感じる。自分の力で風になれるのだ。おまけにインターネットで調べた結果、ウォーキングよりもサイクリングの方が消費カロリーが高いと知る。長年ウォーキングによる健康維持という名のダイエットをしてきたわけだが、今や自転車は私に「素敵な乗り物」と言わせるまでに格上げされたのである。
とは言えこの炎天下に自転車でも徒歩でもとても苦痛だ。昨今の地球温暖化による異常気象で、特に夏は私の知る「夏」とは全く変わってしまった。数分も立たぬうちに汗だくになり顔が火照ってくる。体調が悪くなくたって外に出ればみんな熱中症状態。そしてゲリラ豪雨に線状降水帯に台風は各地に甚大な被害をもたらしている。私の知る「夏」はいずこへ。地元の夏祭りはお昼のイベントが熱中症対策で中止に。昨年お昼のイベントにお神輿を引き練り歩く子供が熱中症で倒れたことが原因らしい。夏の風物詩がまたひとつ消える。
ひーひー息を荒らげて自転車をこいでいると、小学校の校庭でサッカーをする子供らがいる。そういえばニュースでみた甲子園東京予選では球児たちが懸命に戦っている。向日葵があちらこちらで太陽に向かって大きな花を咲かせている。栗林にはきれいな緑色の栗の実がたわわに実っている。私の知る「夏」は変わりつつもみんな強くなってゆくのだ。
さてさて我慢をせずに冷房の部屋でクールダウン。2023年の夏は最も暑い夏だったらしいが今年は更に記録を伸ばすのであろう。遠雷が聞こえる。ほらやってくるぞゲリラ豪雨。雨雲レーダーを見ながら、いそいそと洗濯物をしまう。そして今夜も落雷の影響で壊れた給湯器からお湯が出ない故、お水のシャワーで入浴する不便を強いられる始末である。
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